2018年4月、野根ミニ88カ所を2度訪れる。
最初は下見で、ルートの確認と石仏の状況を把握しようとしたが、歩いてみると、近年訪れる人がないのか道は荒れていて特に山頂周辺は道そのものがシダで覆われていたのでいわゆる「藪漕ぎ」となる。こうなると石仏を見つけ出すのも大変なうえ、中には台座から転げ落ちているものもあったので4体はなんとか元に戻す。
2度目は地元の方1名の参加を得て、持参したカマでシダを刈りながら道を切り開き、隠れている石仏を探し、番号を確認しながら進むこととなる。
その結果:「うちもどり」の38番については、時間をかけてシダを刈りつつさがしたが見つからず。その他、結局シダの中から見つけることのできなかった石仏は52番、56番、59番、61番。見いだした石仏は見やすいように周りのシダを刈る。また78番は台座のみで本体は見つからず。明徳寺近くでも85番が不明のまま。次回にはこれらの石仏にもお会いしたい。
今回は2度訪れたにもかかわらずシダの繁茂が激しく道の確保さえ不十分なままとなった。しかしながらこの野根ミニ88カ所のルートそのものは、道すがら多くの趣のある石仏の尊顔を拝することができるうえに見事なオンツツジを楽しみ、またその花の向こうに野根の家並みと太平洋の海原・海岸線を見下ろす所もありしばし足を止め見入ることもできて魅力的なのではと思う。
【資料】:東洋町野根在住の郷土史家である原田英祐さんからいただいた野根ミニ八十八カ所に関する資料の一部紹介。
コースタイム:
宝寿寺(1番)から明徳寺(裏手に88番)まで約3時間。
*青太線=自動車ルート。赤太線上の丸で囲まれた札所の番号や、 をクリックすると写真が出てきます。 *この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。(承認番号 平29情複、第286号) |