・

横倉山

出会う人から「いい山ですね」の言葉が漏れてくる山（越知町）。
横倉山は現在高知県に18個所ある県立自然公園の一つで、登山道の一部が普通地域（風景の保護を図る地域）に指定されている。３つの登り口にはそれぞれ駐車場が整備され、国道33号線からこれら駐車場への道は舗装されていてアクセスは比較的容易。

今回は第1駐車場からの登山を選択。
このルートは最初に登り、急登が続き、尾根が近づくにつれ両側が落差のある崖になり、鎖場も目に入ってくる。初級コースというには少しきつい。特に5月下旬(2016年)の雨上がりの日だったので注意深さと慎重さを要求される。
しかし、登り詰めたところにある「かむと嶽」近くでは何カ所か視界が開け、ずいぶん下まで切れ落ちた断崖の上からは、足はすくむものの、眼下に水を張った棚田や山間の集落風景を楽しむことができる。そして、東には蛇行する仁淀川、越知町の町並み、さらにその南の山並みの向こうには佐川の町が展望できる。
この山で出会った人から一度ならず「いい山ですね」と聞かされた言葉が印象に残る。
たしかに、横倉山は標高800メートルと高い山ではないが、古い地層の上にさまざまな植物が自生していて遊歩道もまわりの景色もつぎつぎと変化する。また、山の上にある横倉宮の他にいくつかの神社があり、歴史を重ね苔むした遊歩道を歩いていて荘厳な雰囲気さえ感じられる。
草花を観て楽しむ向きも多い。めずらしい光るキノコ（ギンガタケ）が見られる時期には夜に多くの人が訪れる（織田公園所有者）とのこと。

---

（横倉山：クリッカブルマップ）

＊トレッキングルート（青線）上の をクリックすると写真・映像が出てきます。 ＊この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図（タイル）を複製したものである。（承認番号 平29情複、第286号）