2017年11月初旬、紅葉を求めて西又山に向かう。
安芸市の中心部から西又山登山口のある別役まで約40キロ、細い道を車で1時間半ほどかかる。道路はいくつか穴が開いてはいるものの舗装されている。
現在のところ、国道55号線から県道207号線に入って車で30分、入河内を過ぎる頃から携帯の「圏外」になる。
別役の登山口から西又山頂上まで標高差780m、コースタイムは約3時間、下山コースタイムは約2時間。
車を駐車し、川を渡って登りはじめることになるが、木の橋は老朽化していて、しかも濡れている場合には滑りやすく危険で特に注意が必要。
はじめのうちは沢に沿った谷の急斜面をジグザクに登っていく。尾根に出るまで1時間半ほどがかかり、ここは心持ちゆっくり登った方がよいように思われる。
尾根に出るとしばらくは左側に杉の植林、右側に自然林、その間を登っていく。そして、うっそうとした植林が途切れてくると、ブナやヒメシャラなどの大木の紅葉した自然林の中をすすみ、西又山頂上へと至る。
ただ、今回は久しぶりの強風を伴った台風の後でもあり、杉林の登山道は真新しい杉の葉と小枝に埋もれていて、自然林の地面には大木が根こそぎ倒れている風景が見られた。また、頂上に建てられていた「あずまや」も倒壊していた。
西又山の頂上近くは、比較的起伏が緩やかで原生林を想起させる空間が広がっていて、倒木を片付けてベンチでも配置すれば古い歴史のある静かな公園になりそうなところ。「高知市の近くにこのようなところがあればきっと多くの人びとが訪れるのでは」とは同行メンバーの言。
*青太線=自動車ルート、赤太線=トレッキングルート。赤太線上の をクリックすると写真・映像が出てきます。 *この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。(承認番号 平29情複、第286号) |