2021年2月23日、四万十市の市街地の東北に位置する石見寺のミニ88カ所を訪れる。
巡礼の途中、週一回石見寺山に登っているというグループに出会う。たしかに石見寺山頂への道は山行距離が長いというほどでもなく、里山というには少し奥深い山といった感じで、危険な箇所も見当たらない。頂上には望遠鏡も備えられている。地元の人にとっても身近でアクセスしやすい山である。
しかしながらミニ88カ所巡礼の道は、頂上から南東方向に少し進んだところからそれまでとは雰囲気の異なる谷間を下るルートを辿る。下りはじめるとすぐに急な下りにロープが張られているのが見えてくる。ここではロープに助けられながら足を取られないよう注意深く下りていくことになるが、周辺に配置されている石仏も見落とさないよう留意したい。
しばらくすると滝へと入っていく道がある。滝の傍には今では荒れてしまっているが小屋もある。
谷間をさらに下っていくと、川の流れをコントロールしてきたのか随所にりっぱな石垣が見られるようになり、今は人が訪れることの少なくなった川周辺の歴史が感じられる。
巡礼コースタイム:四万十市民スポーツセンター(10:20)→ 1番札所(石仏)(10:25)→ 石見寺(10:40/10:50)→ 石見山山頂(12:10/12:50) → 安吾の滝(13:30/13:45) → 88番札所(石仏)(14:10) → 四万十市民スポーツセンター(14:20)
*青太線=自動車ルート、赤太線=トレッキングルート。赤太線上に沿ってある青丸で囲まれた札所の番号や、 をクリックすると写真・映像が出てきます。 *この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 R 2JHf 428) |