Lifestyle を見つめて

手づくり紙芝居、カワウソ健太くん、ほぼ完成

 手づくり紙芝居作家、松井豊美さんの新作がほぼ完成。高知市内のとある喫茶店で試写会ならぬ試演をしていただいた。実は、これは私がニホンカワウソの標本調査で心に残った記憶をもとに絵本或いは紙芝居用にと原案を創ってお渡ししていたものだったので、松井さんが見事に紙芝居用の新作として鋳直して創られたこの作品は特に感慨深く見させていただいた。
20160319 松井さんは創作作業をはじめるにあたって主人公、健太君(二ホンカワウソの名前)の剥製のある大月町役場を訪れただけでなく、健太君が亡くなった場所である白浜海岸まで行って構想を練ったとのこと。近年絶滅したニホンカワウソをモチーフに、人間と動物の関係のあり方を松井さんなりに考え、それを紙芝居を見る人に共感と感動を伴って伝えることができるよう工夫されていた。
 これまで作品を見させていただいてきているが、一作ごと試行錯誤と努力の跡が感じられる。個人的には、刺激・インパクトの強い絵に依拠してメッセージを伝えるのではなく、やはり作者の人格が映しだされるような、絵とストーリーが調和し、心の奥底に心地よく記憶として残るこれまでの作品づくりの基調は今後も続けて欲しいと思う。
  当日は、四万十町在住の松井さんがわざわざ高知市まで来られたことでもあり、天気も回復してきたので紙芝居でも取り上げている野市動物園まで参加者みんなで行ってみようという事になった。が、あいにく園長さんは休みを取られていたので、園長さんにご挨拶するのも動物園で飼われているユーラシアカワウソを見るのも次回ということになる。(2016年3月19日-MI

2016-03-19 | Posted in Lifestyle を見つめてNo Comments » 
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